花火の一般的な材料11.黄色硫黄の性質

花火によく使われる：11, 黄硫黄の性質 英語名 Sulfur; 分子式 S, 分子量 32.06.

1. 物理化学的性質外観と性質淡黄色のもろい結晶または粉末で、特異なにおいがある：119 °C; 沸点：444.6℃；相対密度（水＝1）：2.0；臨界圧力11.75MPa、飽和蒸気圧：0.13 kPa (184°C); 最小着火エネルギー：15 MJ；最大破裂圧力0.415 MPa硫黄
2. 健康被害。硫黄は腸内で部分的に硫化水素に変換され吸収されるため、大量経口摂取は硫化水素中毒を引き起こす可能性がある。急性硫化水素中毒の全身毒性作用は、中枢神経系症状によって現れる：頭痛、めまい、脱力感、嘔吐、運動失調、昏睡。結膜炎や皮膚湿疹を引き起こすことがある。皮膚には中程度の刺激がある。製造中の硫黄粉塵を長時間吸入しても、通常、重大な毒性作用は生じない。
3. 危険有害性ハロゲン、金属粉などと接触すると激しく反応する。黄硫黄は導電性に乏しく、保管中や輸送中に静電気を帯びやすく、硫黄塵火災の原因となる。粉塵や蒸気が空気や酸化剤と混合すると、爆発性混合物が形成される。
4. 緊急時の流出対応汚染された流出区域を隔離して立ち入りを制限し、着火源を遮断する。緊急時対応要員は、防塵マスク（フルフェイス）と汎用カバーオールを着用することが推奨される。流出物に直接接触しないこと。少量の流出：粉塵を拾い上げないようにし、清潔な粉塵乾燥機を使用し、乾燥した清潔な密閉容器に回収し、 安全な場所に移動する。大量の漏出：プラスチックシート、防水シート等で覆い、火花の出ない工具を使用して回収・再利用するか、埋立地に運んで処分する。
5. 消火方法小さな火災の場合は砂で消火し、大きな火災の場合は霧状の水で消火する。危険な噴流火災や激しい沸騰の恐れがあるため、溶融物に噴流水を向けないでください。消防士は防毒マスクを着用し、安全な距離から離れた場所で消火すること。